マチネ・ポエティク

マチネ・ポエティクは戦前戦後に興った文学運動。

簡単に言えば「欧米流の押韻しようぜ!」だと思う。

だけど難し過ぎてあんまり流行らず終わったんだった気がする。

 

以下、Wikipedia

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%25E3%2583%259E%25E3%2583%2581%25E3%2583%258D%25E3%2583%25BB%25E3%2583%259D%25E3%2582%25A8%25E3%2583%2586%25E3%2582%25A3%25E3%2582%25AF

 

学生時代、いちおう文学部だったので何かの授業で触れたきり、忘れられない詩がある。

躍起になって、マチネ・ポエティク詩集というのも買おうと思ったけど、高くて断念した覚えがある。

それから数年して、再販verも発売されて定価なら買えるな〜なんて思ってるうちに、コレも値上がりしてしまった。

でも、古い方は安くなってるぽいな、当時は万越えしてた気がしたけど。

 

 

件の忘れられない詩を以下に引用しておく。

 

福永武彦 - 火の島

 

死の馬車のゆらぎ行く日はめぐる

旅のはて いにしへの美に通ひ

花の香料と夜とは眠る

不可思議な遠い風土の憩ひ

 

漆黒の森は無窮をとざし

夢をこえ樹樹はみどりを歌ふ

約束を染める微笑の日射  

この生の長いわだちを洗ふ

 

明星のしるす時劫を離れ

忘却の灰よしづかにくだれ

幾たびの夏のこよみの上に

 

火の島に燃える夕べは馨り

あこがれの幸をささやく小鳥

暮れのこる空に羽むれるまでに

十一月前半

・就職 / 引越

間違えて就職してしまった。

なので実家で過ごしたのは二日だけ。

もう少しノンビリしたかったけど、実家に居るとアレルギーが出る。。。

それから都内へ引っ越し、と言ってもGoToトラベルを利用して安ホテルに住んでいるのだけど。

 

・仕事 / 職人とは

新しい仕事をしている。

前の仕事と似ているが明らかに違う。

上司の方の細やかさ、技術、知識、熱量。

全てが俺をワクワクさせてくれる。

米をよく触るもんで、何となく手がツヤツヤしてきた。

 

俺は自分のコトを職人と呼ぶのは恥ずかしくてできない。

人からそう言ってもらえるコトもあるし、

自分の仕事に感激してもらえたり、

そんなコトもあるけど、俺は自分を職人だとは思わない。

コレはTVチャンピオンの大工王選手権を見てから、ずっと考えてるコトだ。

観たことない人は何とかして観てくれ、感動するから。

 なんとか頑張って職人です、と胸張って言えるようになりたい。

 

・東京

東京で暮らすのは初めてだ。

ワクワクして速そうなチャリを買った。

毎日アチコチ、自転車で走ってる。

 

・酒crew

某日、以前から約束していた酒crewの会合へ。

一言で最高だった。

あの場所であんな人たちが集まるの、羨ましいなと思った。

やや寝不足気味だったせいか、最速で気絶。

次の日も仕事だったので即退散。

誘ってくれたエステンさん、ありがとうございます。

また必ず!

十月後半

・無職/失業中/余暇

最終出勤が終わり、後は退職日を待つだけ、

だと良かったんだけど、

なんだかんだ有給期間中、毎日作業してしまった。

おかげでストレスが大変なことに…

まったく痩せない。

 

 

・一切酒飲みたくない

最終出勤が近付くにつれ、愚痴が加速。

愚痴が増えれば、酒が増える。

酒が増えれば、病が増える。

一切酒飲みたくない。

 

・横浜の朝

数年前、横浜に引越したばかりの頃、

買ったばかりのFUJIの自転車で走りたくて、

朝の四時頃にみなとみらいの観覧車を見にいった。

季節はまだ春、

辺りは夜明け前の青白い雰囲気で、

冷んやりとした朝の空気が気持ちよい。

iPod吉田一郎の暗渠を聴きながら、

未だよく知らない、人が殆ど居ない街を走るのは妙な開放感があった。

 


吉田一郎不可触世界 - 暗渠

 

・無職失敗/また引越し

パーフェクト無職に転職して、年末年始は実家でノンビリ犬と過ごす予定だった。

だが、失敗に終わってしまった。。。

ひょんなことから就職してしまったのだ…

次は東京、よく考えてみると東京で仕事するの初めてだ。

それに合わせて、月末に実家に引越したのに三日程度でまた引越しになった。

仕事内容は変われど、面白そうだし、ま、いっか。

TOKYOの皆さん、遊んでください。

 

あと、実家に帰ったら犬の毛アレルギーが悪化した?っぽくて、

犬に触るとくしゃみが止まらなくなっていた。悲しい。

 

 

 

 

十月前半 その二

・偶然

いつも偶然会う人が居る。

この前も、まさか!?というタイミングで会った。

なんだか不思議な縁を感じて、その日は彼の連れ合いの方々と一緒に朝まで飲んだ。

 

それから皆んなで海まで日の出を見に行った。

 

・泥酔

久しぶりに都内で飲む。

複雑な感情が入り乱れ、痛飲。

気付いたら駅前で寝てた。

「風邪ひくよ」と通りすがりの人に言われた。

 

・俺はメキシコ人

メキシコ旅行に行った時、当然一人では不安があったので友人の友人に案内してもらった。

彼は聡明な人で、アチコチに俺を連れてはメキシコの文化を紹介してくれた。

観光ではないリアルなメキシコを、と本当にローカルな場所ばかり案内してくれた。

夜は小箱のクラブを梯子してベロベロになり、「お前はメキシコ人だ!」と言ってくれた。

 

それから時は過ぎ。

先日、たまたまメキシコ出身の方と話す機会があった。

俺が仕事を辞めて実家に帰るのは、今の職場に納得いかないから、バカみたいに働きたくないし、そして家族と時間を過ごしたいから。と話すと

「君はメキシコ人みたいな考え方だね!」と言われた。

 

俺はメキシコ人なのかな。

 

・静かに始めたい(Quietly Start)

バーン!これやります!

みたいなのは苦手かも知れない。

単純な自信のなさの表れか、

自分の存在と、存在しているコトに由来する生来の後ろめたさか、わからないが。 

空元気とか、根拠無き自信とか、

今風に言うなら自己肯定感の問題か?

いつになったら胸を張って生きられるのか。

 

静かに始めたい

 

ゆかりのない駅前の
居酒屋で食事をする
窓際の俺たちは
青信号に照らされている

HOW NOT TO START A FUCKING BREWERY

 

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"For the rest of us dummies who are as long on passion as we are short on common sense, we’re brewery owners. This job can be the most rewarding one you’ve ever had. You get to express yourself artistically and that’s sadly rare in most careers. You’ll be the boss who leads a team to build a company, a brand and, if you’re very lucky, a legacy. And you’ll literally imagine something into existence every single day. You are directly responsible for putting smiles on people’s faces and the happiness in their souls. We’re not selling life insurance or managing a bank. We’re making and selling beer, man.  
And it’s fucking gorgeous."

 

 

情熱はあるが常識がないバカ野郎ども、

それが俺たち、醸造所のオーナーだ。

この仕事は、今までの仕事の中で最もやりがいのあるものだ。

芸術的に自分自身を表現することができ、それは悲しいことにほとんどのキャリアでは稀だ。

チームを率いて会社やブランドを作り上げる。

ボスになるんだ、相当に運が良ければ遺産を残すこともできる。

そして、文字通り毎日何かを想像しながら仕事をする。

人々に笑顔を与え、彼らの魂の幸せに、

直接、責任を持つことになる。

俺たちは生命保険を売ったり、銀行を経営しているわけじゃない。

ビールを造って売っているだけだ。

そして、それは紛れもなく最高だ。 

十月前半

・太った

帰国してから一年。

10kg以上太ってしまった。

日本はメシが美味い、美味すぎる。

そして酒も旨いから困ったもんだ。

ちょっと奮起して、今月からダイエットだ。

 

・買い物と料理

この辺は八百屋やスーパーの選択肢が三つあり、

調子にノってる時は一日で三箇所回る。

仕事の後はもちろん、前とか合間とか。

買物も上手くやりたいので、チラシをチェックして行くスーパーを決めたりする。

この地での生活も、もうすぐ終わりなのだけど…

 

凝った料理は出来ないがテキパキと段取りをして、

短時間で次々と何品か作ると気分が良くなる。

反対に、じっくり煮えてる鍋を見つめるのも気持ちが落ち着く。

拵える(こしらえる)、という作業が好きなのかも知れない。

実家に帰ったら、母と料理をしたい。

 

・本/仕事の愚痴/納豆

学生時代〜卒業後くらいまではフィジカルな本を読んでいたけど、

近年は基本的にビールの教科書をKindleで参照する程度だ。

最近は集中力の低下も大いに感じる。

 

但しコレは仕事のストレス故と疑っている。

太ったのも、そのせいかも?笑

他人のせいにするな、と聞こえてきそうだが、

俺は環境に左右されやすい生き物なのだ。

ヤワと言い換えてもいい。

仕事に関して、納得いかないと体調がドンドン悪くなっていく。

 

皆んな、こういう理不尽を耐えてる?

どんな環境でも良い仕事をするのが職人?

俺は皆んなじゃない。

自分の耐久力を試すゲームからは降りる。

 

適材適所でありたい。

それは職場だけでなくて、所属するコミュニティとか、なんなら住んでる国も、

人それぞれ、しっくり来る場所があると思う。

納得のいく生き方を選びたい。

蚊帳の外の方が広い。

 

さて、本だが。

こんな状態でも少しずつビール以外の本も、

たとえば納豆の本とかアマゾン流域探検記とか、植物の本を読んでいる。

 

高野秀行氏のアジア/アフリカ納豆に関する本を読んだ直後に、

*チョングッチャンをランチで出しているという店の方に会ったり、

たまたま、セネガル出身の方に出会い、*ネテトウについて話したりと、

なんだか不思議な縁を感じる。

セネガルはアフリカで最もメシが美味いっぽい、気になる。

 

*チョングッチャンもネテトウも納豆の一種

 

 

・優しくありたい and 優しくあるために

先月は白人至上主義批判の本も読んだ。

主にアメリカでの白人至上主義について、アレコレと事実をもとに話が展開される。

意識はあっても、知識がなければ問題は起きる。

知識があっても意識次第では差別は起きる。

 

せめて正しい知識を身に付ける努力をして、

自分の判断力を疑って、

自分が直接関わる人たちには優しくありたい。

九月後半

・スナック

偶々入ったスナックでカラオケを強要される。

客は七十歳から八十歳まで幅広い年齢層。

 

"「償い」しか歌えないんですけど、いいんですか?"

いいからいいから…

歌い終わる頃には、その場にいた人たちは皆んな泣いていた。

俺はミュージシャンではないけど、自分の歌で人が泣くのはなかなか気持ちがいいな。

 

・最近見た夢

人を殺す夢

餃子を包む夢

友人がチンポを見せてくる夢

人を殺す夢(二度目、三度目)

 

変な夢を見る。

睡眠改善の為に時々メラトニン10mgを服用するんだけど、どうもそれが原因っぽい。

そして酒を飲んだ翌日、脚の浮腫みを感じる。

単純な水分不足、そしてカリウム不足だと思う。

もっと水を飲もう。

健康第一。

 

・沼津へ

仕事関係で沼津へ。

この日は天気が良くて気分も最高。

やや二日酔いで胃がムカムカするけど…

電車の窓から望む真鶴周辺の景観は中々に乙なモノであった。

 

・ビールの話其の一

自分は幼い頃にピアノを習ったりして、

思春期はアレコレと音楽を聴いたり

学生の頃はバンドをやったりした。

もちろん今でも音楽をやりたいな、と思う。

気軽にDJ選曲するだけでも、いいだろう。

 

だけど"表現したい"みたいな意図とは少し違う、ただ何となく楽しいコトしたいな、程度だ。

 

今の自分にとって真に"表現したい"と思える方法はビール造りなのだと思う。

じゃ、何を表現?と考えるとソレはソレでハッキリしない。

 

持論だがビール造りにコツはない。

もちろん正しい知識は必要だけど、

もっと大事なのは丁寧にやるコト。

一つ一つの工程に集中するコト。

そしてその結果の美しさを知ってもらいたい。

味わえば、その美しさがわかると思っている。

 

丁寧に生きるコトとか、

しっくり来る生き方、みたいな?

そんなコトを表現したいのかも?

金を沢山使えば"美しく映る"かもしれない。

だけど、"美しく映る"と"美しさ"は全く違う。

 

・ビールの話其の二

沼津へ行ったのはビール仕込みの手伝い、というか勝手知ったる職人友達の仕込みを見学、いや、ただ飲み会に行っただけ、というのが真の目的であろう。

 

当日は同じように他の職人が来ていたし、原料会社の方も遊びに来ていた。

 

合計数人でビールの話をする。

とてつもなくマニアックな話が一切の説明なしに通じる気持ちよさに、全員が目を白黒させていた。

 

体験したコトがあるかどうかは別として、

"まさか、こんな感情が通じるなんて"

という驚きと、その嬉しさは誰にでもわかるはずだ。

 

結局、誰もが終電まで飲み続け、皆んな笑顔で解散した。

 

職人は、寂しいのかもしれない。