アジア周酔 -ベトナム編-
タイの南の島でベロベロに酔っ払った翌日、俺と上司は軽い二日酔いにやられながらもバンコクへ戻るバスに乗り込んだ。このバスが遅れに遅れ、本当にイライラした。
おかげで色々な予定をキャンセルして、この日はホステルで飲むことになった。
ビアバーが併設されたホステルで雰囲気はいい感じだったが、
やっぱりタイのビールはあんまり美味しくなかった。
そして翌日、空港で上司と別れを告げ、彼は日本へ、俺はベトナムへと飛び立った。
ベトナムでは殆ど観光しなかった。旅の目的が飲酒なので仕方がないが。
観光といえるのは、ベトナム戦争博物館を見たくらいか。
SODOMのAGENT ORANGEジャケの元ネタの写真に少し感動した。
来場者は若い白人が多く、みんな神妙そうな顔をしていた。
それではベトナムのビール、いってみましょう。
Pasteur StreetのPassion Fruit Wheat Ale.
ブイビエン通りのOng Caoというビアバーで注文。9万ドン(=440円くらい)
パッションフルーツを使ったウィートやサワーは近年、いろんな国のブルワリー(ビール会社のこと)がリリースしているけど、どれも酸味重視?な傾向があるように思う。
これはある程度の甘みとボディがあって(例えるならポカリスエットくらいの)、
「うおー、酸っぱいけどうめ〜」というよりは「あら美味しい(ゴクゴク」みたいな感じだった。
あとパッションフルーツのニュアンスも欧米の同系統ビールのそれとは違う感じだった。自分はパッションフルーツに詳しいわけではないので上手く表現できないが、やはり南国だとフルーツの品質も違うんだろうか。。。そういばタイではいくつかのトロピカルフルーツを試したけど、どれも自分には新鮮な味わいだったな。
Ong Caoのメニュー。シャルキュトリとチーズのプレートとバゲットも頼んだけど安くって美味しくって、言うことなしだった。暑い国で美味いビールを飲む、他に何が必要なんだい?
こちらは二日目、Heart of Darknessのビールたち。
Passion Fruit Gose
Loose Rivet NE IPA
Excited Magpie Irish Stout
Howl and a Dance Raspberry Stout
Heart of Darknessはベトナムに移住?したイギリス人?がやってるんだったかな。
店内は黒を基調とした内装で照明が暗め、無骨なんだけどスタイリッシュな印象だった。
そして、ここでもパッションフルーツのビールを頼んでいた模様。
ただしこちらはゴーゼスタイル、ゴーゼは18世紀東ドイツで流行った塩を使った、サワービールのスタイルの一種。ビールのスタイルの中ではややマイナーだけど、俺は好きです。ここのビールの印象はあんまり覚えていない…もう少し記録を残しておけばよかったか…つーか酔っ払って忘れただけか。
ただアイリッシュスタウトは美味い!と思った記憶がある。
こちらは日替わりのディップたち。
赤インゲン、ビーツ、人参生姜ディップ。どれも最高、一人ではちょっと多いくらいだった。一人旅の難点はあれこれ食べられないことかも知れない…かといって誰かと旅をするのはダルいしね…
こちらは三日目、Pasteur BrewingのTap roomにやってきた。
初日に飲んだパッションフルーツのウィートが好印象だったので期待満々で来た。
The Salty Dragon(Dragon Fruite Gose)
Spice Island Saison
残念ながらあんまり思い出せない。美味かったのは間違いないはずだ…
特にこの2つは覚えておきたかった。南国特有のフルーツの使い方や、セゾン(ビールのスタイルの1つ) に入れるスパイスの使い方などなど。
そして生春巻き、俺は都市型OLなのでこういう食べ物が好きなのだ。
あと写真はないけど、Nguyen Nguyen Watermelon Wheatというスイカビールも飲んだ。
スイカビールは欧米のブルワリーのモノを試したことがあるが、どれもクソ甘かった印象がある。頭おかしいんじゃないかって思ったくらい甘かった。
甘いスイカビールは好みじゃないが、このNguyen Nguyenは日本的なスイカの味わいがあった。
小麦パンのようなバックグラウンドがスイカの味わいと上手くマッチしていて、人参スティックとよく合うビールだった。
PasteurのTap roomが入ってる建物の通路。こういうのいいよね。
四日目もまたPasteurに来て飲んだ。これは銘柄もメモされてない。
ただ全体を通して最高だったという印象だけがある。
ベトナム、また行きたいね、今度はゆっくりしよう。